月曜日のお昼時、ケンタッキーにいる。今日は約2週間ぶりのちゃんとした休日だ。朝から洗濯機を回し、部屋に掃除機をかけ、床を拭き、玄関を掃いた。私は掃除が好きだ。というより、不必要なものと必要なもを選別し、不必要になったものを捨てることに快感を覚える。掃除の時間というのは私にとってとても大切で、部屋の中を見回しながら必要のないものをどんどんと片付けていく。その際に頭の中もどんどん整理されていく。出来る限りモノを増やさない生活にしたいと服を一着買えば一着捨てるようにしているが、それでもじわじわと増えていく。もっともっともっともっともっと色々なことをシンプルにして、リセットされた状態に持っていきたい。それにはずっと昔から【身ぐるみはがされても勝負できる人間】でいたいという、自分へのちょっとした呪いがある。そもそも勝負が何なのか、何を目指してるのかもわからないが、学生の頃からそんなことを考えていた。我ながら本当に、クセが強い。

部屋の隅に溜まったホコリを拭き取るとき、不要な紙類を束ねるとき、目の前から雑然としたモノが整理され視界から消えたとき、とてもリラックス出来る。爽快な気分だ。余計なものは身の回りに無いのだと安心した気持ちになる。昔、「部屋の状態は心の状態を反映している」とヘルシー系の女優さんが雑誌の中で言っていたが、私も同じように思う。部屋も心も放っておけばどんどん散らかっていくし、要らないものが溜まっていく。リフレッシュと称して外に出かけるのもいいが、本当に精神のリフレッシュを求めるのであればクイックルワイパーではなく手で床を磨き、風呂や窓のサッシのカビ取りをし、排水溝のパイプユニッシュまでやってほしい。本気でやれば3時間くらいあっという間に過ぎる。疲れたころには綺麗になった部屋が用意されているので、そこに転がって1時間ほど寝る。実際これほどの【やったったぜ感】はなかなか得られないし、とても贅沢でヘルシーな時間だと思う。女優には到底なれないけれど、ヘルシー女優さんと同じような心持ちでいれば外見はどうあれ、あたくしもヘルシー女優には負けませんわよ。おほほほほ。という気持ちになるからオススメである。

自分の精神衛生を気持ちよく保つためにどのような環境に身を置くのか、ということをどれくらいの人が本気で考えているのだろう。私が今まで最重要として考えてきたのは【自分が今より成長出来るか】どうかのほぼ一択だった。【身ぐるみはがされても勝負できる人間】になるという呪いをかけてるあたくし、今よりも素晴らしい人間になれるかは大問題なのである。これ、この文章だけ読んでいると物凄くとんでもねえ向上心が強い人間のように思えるが、実は真逆に近い。もともとはすぐになんでも哲学したがる上に「生きるとは何か」とか「幸せとはなんじゃろか」などと考え過ぎるし、それで月1回くらい病むし、仲が良い人ならよくご存知だが、ネガティブ生まれ自己啓発育ちドMな奴は大体友達、である。お陰様でドMな友達に支えられ励まし合い【不器用だね、あたいら】なんて言いながら運良く生き延びてきただけである。そんな（見かけによらず）ガラスのハートな部分がある自分をどんな環境に置くか問題は本当に重要だった。だけれども、あまりそういうことは考えずに環境を選ぶ人も多いようだ、と最近気づいた。すげえな、おい、サバイバーだよみんな。防弾ガラスなのかよ。

私は今月28日で約4年4ヶ月いたサロンを去る。18歳で高校を卒業してすぐに地元のパーマ屋さんでお世話になり、その後心斎橋のサロンで都会にもまれ、奈良のデザイナーズサロンでスタイリストになり、神戸で店長経験をさせて頂き、また生駒に戻り、今の大きな会社で組織の中で働くという経験をさせて頂いた。今まで勉強させて頂いた職場には本当に心から感謝をしている。楽しかったこともつらかったことも、腹立たしかったことも嬉しかったことも全てこの【五所尾仁美】という人間を成長させてくれるためにあったことだと感じる。そしてつらかったこと、腹立たしかったことの方こそ【五所尾仁美】を苦しめ、成長させた。人間は自分にとってつらいことに直面した時に試される。むしろ成長なんていうのは苦しい時にしかしない。その時に感じる心のハードル（抵抗）をメンタルブロックというが、ネガティブ生まれのあたしなんてどんだけブロックにぶち当たってきたかこの両手の指では足りない。その度にブロックを壊して壊して歩く解体業者として生きてきたと言ってもいい。だけれども、である。ブロックを幾度となく壊してきたからこそ言える言葉があるーーーーーー

そう、【ブロックは壊すためにある】（決まった、、、！）

これから訪れる未来のために、新しい自分を創造するために

自分の過去の慣習を破壊する（手放す）ことから始めたい。

まだまだ伸びシロありありの35歳だもの。

LIFE is wonderful.