あたしがなによりたいせつ
朝の7時自宅にいる。火曜は高校時代の友人がお店に髪を切りに来てくれた。彼女は2児の母だ。娘さん2名も私が担当させて頂いていて、両方ともとてもナイスなキャラクターの持ち主である。早く仕事が終わるような勤務体制(社内独立、つまり個人事業主)にしてからどんな感じ?という彼女の問いかけに対して私はこう言った。【税金でめちゃくちゃ持っていかれる上に、売上に左右される報酬だから徐々に下がりつつあって経済状況は苦しい】【最近、お客さんに素晴らしいズッキーニを頂いたからズッキーニとベーコンの上にチーズを乗せてオーブンで焼き、ほろよいを飲みながらAmazonプライムを観ている。その後食べるアイスクリームはMOWにハマっている。】と。売上に左右される報酬だから徐々に下がりつつある、というのには実は理由があるのだが、ここでは割愛する。私は店長を降りる前から新規のお客さんに入る数が少ないので、もし何もせずほっておいたら少しずつ下がる傾向にある。それを話すと彼女は爆笑した。お金ないけど、やってることめちゃくちゃゆとりあるやん!富裕層やん!wwwと。なるほど、と感じたのでこう返した【まあ、私、《五所尾仁美》の社長やから。貧乏社長やからな!】
豊かさってなんだろう。他の人から見ると私の生活スタイルは羨ましいのかも?しれない。仕事が終わればすべて自分の時間。平日17時に仕事を終え、ほろよい飲みながらAmazonプライムで映画鑑賞。22時半頃には就寝。最近、朝の6時半からジョギングに行くことさえあるし、確かに時間にゆとりがなければ出来ない生活をしている。だが、私の預金口座は皆さんが驚愕するくらいの残高だと自信を持って言える。私自身が数字を見て、【ああ、可哀想、、】とたまに少しだけ思う。傍目にはいわゆる独身貴族というものを謳歌しているように見えるし、実際謳歌しているとも思うが独身貴族は独身貴族なりに自分の孤独を正面から丸ごと引き受けなければならない側面がある。(ちなみに残高でゆうと独身貴族ではなく独身貧民だけどw)私は感情の起伏が激しい方なので、ネガティブ五所尾の時は【私の存在価値はなんだ】とか【こんなことで悩んでしまうとはなんて小さい人間なのだ】と全身全霊でネガティブを味わってしまうし、すぐに哲学しようとする。こういう時に小さな子供や動物がいることで癒されることもあるんだろうな、とか、大きい車乗ってていいな、欲しいな、、なんて羨んだりすることもある。では、だからといって私が今の生活を卑下しているか、と言うと実はそんなことなく、預金口座は確かに少ないけど今後いくらでも増やすことが出来る余白があるのだし、自分の好きな映画を見たり、本を読んだり、トレーニングがしっかり出来るこの生活スタイルはけっこう気に入っている。
《お給料(社会保障も含む)と立場(役職)》を手放して、手に入れた《時間の自由》と引き受けたリスク(に見えるもの)は《収入の減少》。豊かさを感じようとする時、まず【自分の中で最も大切なことは何か】決めることが1番大切だ。5年前の自分は【一人前に稼げる美容師になりたい!指名100万円!】と意気込んで入社したが、そこにたどり着いた時、実は自分が思い描いた状態ではなかった。185万円を達成した時も、財布は豊かになったけど自分の心が豊かになった気はしなかった。目標をクリアした達成感と心の豊かさは少し違うところの話なのだな、ということに気付いた。もちろん、目標を掲げてそれを達成していくということはとても大切で、その中でしか学べないことが山のようにある。特に10、20代の時は一生懸命の習慣をつけるために目標設定はとても大切だ。言葉遣いを考えたり、接客でも小さな工夫を重ね、指示の出し方、お客さんをお待たせしてもまた来ていただけるように気を配ること、、、etc、、、目標を達成していくとスキルが上がる。だがしかし、それがある程度出来るようになると、心を満たし豊かにするものは実はスキルアップや報酬などではないと知る。
あたしがなによりたいせつ
私は7月2日で35歳になる。35歳!!!え、35歳?!!!自分で驚きを隠せない。実は普段年齢を意識しなさすぎて何歳だったか忘れるのだが、毎年毎年35年もの間、1分1秒の狂いもなく律儀に誕生日がやってくるので認識せざるを得ない。35歳になっても全然落ち着きがないのだが、そもそも落ち着かないといけないなんて誰が決めたのか。一応、関係者の方々には【落ち着きがなくてすいません、、】と大人らしく一言添えるが、申し訳ございませんが、拙者、死ぬまで落ち着く気はございません。むしろこれからが人生かと意気込んでおります!!!と35歳になるこの節目で、ハッキリと宣言させて頂きます。とはいえ、私も人間なので開き直って堂々と宣言するこの日までいっぱしにフニャフニャ悩み、悶え、哲学し、顔に吹き出物をあちこちに作りながら生き延びて参りました。ここまできた自分がこれからの自分に提案していくのは【自分がテンション上がることだけやっていこう】ということ。それはAmazonプライムも、読書も、トレーニングも、仕事も、遊びも、全てにおいて同じテーマだ。決めてしまうと後は早い。これからきっと私の人生はノリにノリ出す予感がする。これは確信をもった予感だ。仕事と遊びの境が無くなっていく感覚。実は既に自分の中で実感を持って動き出している。自分の心がワクワクする方へ。
その結果がきっと、世界を変える。
LIFE is woderful.
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