わたしの 何かが 誰かを照らす

そういうものにわたしはなりたい

あなたを何が何でも愛しぬく

12月30日の13時45分、スターバックスにいる。昨日で2019年の営業を終了し、今日はお休み1日目。親しくして頂いている先輩女性美容師・Dさんのサロンにヘッドスパを受けに行った。きちんとヘッドスパを受けたのは初めてだった。他のサロンにお客さんとして行ったのもかなり久しぶりだった。セット面に座り、鏡ごしに美容師さんと話す。Dさんはキラキラしている。お客さんの気持ちになった。この安心感。この人だったら受け止めてくれる、という絶対の安心感。オシャレなファッション、キラキラした眼差し、可愛いメイク、優しい空気感。美容業界に17年もいる私でも安心する。美容師でないお客さんならより一層、完全に身を委ねるであろうことは簡単に想像できる。Dさんのサロンは30年続くサロンである。今は起業した会社が10年続く確率は6%と言われている。そんな世の中でネットクーポンなどでの集客に全く頼らずに30年。「すごい」を軽く通り越す。その強さの裏側にある信念は、サロン内のメニューなどで感じることが出来た。優しい雰囲気のサロンの中に置かれたPOP。刺さる言葉。オーナーさんがこれだと信じ、貫く想い。それがなければ人の心を掴んで離さずにいることなんて出来ないのだろうと思った。そして私が目指していく世界はそんな世界なのだと改めて、確信した。





自分の役割を考える。何がしたいのか、何に喜びを感じるのか、どうなりたいのか、どうありたいのか、どのような人生を送りたいのか。私がよく読んでいるブログの著者は言った「死んだ時にあの世に持っていけるものは、愛した記憶と愛された記憶だけ」。その通りだと思う。どれだけ財産を蓄えても、素晴らしい肩書きを背負っても、それを持っていくことは出来ない。私たちは生きている間中、いつどんな時でも生産性を求められる。収入の多さ、仕事での成果、子供を何人産んだのか、社会への貢献度や社会での存在価値。私はサロンを仲間たちと創った。そこを存続させるためにはもちろん成果を出さなければいけない。うっかりすると成果を出そうという現代の思考に引っ張られそうになる。だけど、成果を出すことを第一にした時点で、あのサロンは本来の生まれた理由を失ってしまう。
toiroは「スタッフ、お客様を含め、関わった人たちが持つ多種多様の個性を活かし、その人を輝かせる場所」という想いを込めて「十人十色」の「十色」から名付けた。成果第一にするのなら、それはtoiroでなくてもいいはず。そんなことを考えながら私自身の役割は何だろうと考える。どんなふうにtoiroを愛し、関わる人たちを愛することが出来るのだろう、と。







あなたを何が何でも愛しぬく







何かを大切にしようと思うこと、そしてその想いを持ち続けること。順調なときは当たり前に出来ることが、順調でない時は出来なくなる。継続が何よりも難しい。自分の精神状態が悪ければ、相手を非難して自分を正当化する自分にも出会うし、何か不運な出来事のせいにしたくなる時もある。何かを真剣に大切に思うということは、自分の心の奥底にある弱さと向き合うことだ。苦しみが訪れるたびに、自分の不甲斐なさや小ささが突きつけられる。つらい。苦しい。逃げたい。この想いさえなければ、楽になれるのに。そんな自分を目の当たりにしながら、それでも想いを持ち続ける。
そして、ふと気づく。この大切な存在は、自分の弱さを見せてくれているのだ、と。「突きつけている」のではなく、「見せてくれている」。
これが今の君だよ。こういうところがあるけど、それも君だよ。見ないフリをしなくてもいい。弱いところを隠さなくてもいいんだよ。知って、理解して、受け止めればいい。受け止めて、抱きしめて、こんなところがある君だけど、いいところもあるから大丈夫なんだよ、と。いいところばかりの君じゃなくていい。全部ひっくるめて、君なんだよ、全部ひっくるめて、愛していいんだよ、と。





自分の役割。それは自分であることなのではないか。自分を愛した分だけ、きっと誰かを愛せるのではないか。自分の周りにいる人は自分と何かしらの共通点があると思うから、自分を愛するということは結局、相手を愛することにつながる気がする。どんなに情けない、かっこ悪い、意気地なしの自分でも、何が何でも愛しぬく。そう思えて初めて本当の「愛する」を感じることが出来る気がする。





その覚悟から創っていく世界を見てみたいと思う。








Life is wonderful.

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